古釘刀子

 日記の頁にも書きましたが、約350年前の古釘が何本か手に入りました。遺跡から出土したものですが、保存状態が良く長さが20センチ前後も有り、しっかりした造りです。これは卸鉄にして溶かしてしまうのはもったいないかと思い、そのまま使う工夫をしてみました。


古釘刀子 刃長9cm前後(全長20cm前後)

 釘は案外と粗悪で柔らかい鉄で出来ていますので、傷だらけで殆ど焼きは入りません。それで、刃は私のたたらで作った鋼を挟み込み三枚として焼を入れて、刃物として使える様にしました。地は釘そのままですから傷も有りますが、1歩1本変化に富んだ味わいの有る表情をしています。柄の部分は赤錆を落とし、新たに錆び付け仕上げをしましたので、古鉄の表情が渋い一品に仕上がっています。


販売時には写真の様な箱に入れて販売する予定です。

出品目録